今、海外のSM文化はどうなっているのか?

そもそもSMという言葉も文化も、日本ではなく海外で生まれたものだと多くの人が知っています。
それゆえに、より深くSMと出会いについて理解を深めるためには、今現在における海外のSM文化について学んでいく必要があります。

今回は日本と違って海外では一体どのようなSM業界が存在するのかについて、いくつか例を挙げながらご紹介していきたいと思います。

とにかくSMイベントが多い

まず実際に海外のSM情報について調べていると分かることは、海外は国内に比べてSMに対する強い情熱を持つ人が多いということです。
さらにそういった賑わいのあるSM業界を表すように、実にさまざまなSMイベントが海外では行われています。

たとえば日本でも一部で行われている、クラブやライブハウス、パーティ会場で行われるSMイベントです。
これらの催しは主に深夜から朝方に行われることが多いようで、暗く大きな会場でさまざまなネオン、証明、スモークに紛れながらSMコスチュームを身につけた人が踊ったり談笑をする光景をよく目にします。

BDSMショー

会場の中央ではプロの調教師がマゾ役の女性や男性を調教していたり、ポールダンスやピアッシングの披露をしていたりするところも日本と海外はほぼ同じです。
ただ、こういったイベントは法律での規制が多い日本国内ではかなり少なくなっており、対して海外ではイベントの数も種類も多くなっています。

野外で楽しめるくらいなりきりできる外国人

特に驚きなのは日本国内では考えられないような、SMを趣旨とした野外イベントまで海外ではよく開催されているところです。
陽のあたる日中に野外で多くのSM衣装を身にまとった男女が集い、鞭や拘束による調教やパフォーマンスを繰り広げている姿は圧巻です。

さらに海外はタトゥーやピアッシングに抵抗を持たない人が多いため、日本人にとっては衝撃的に見えるくらいに派手な刺青や大量のピアスを身につけている男女が多く現れます。
そしてこのてのイベントの参加者は皆明るく本気でSMを楽しんでいるように見えるあたり、日本国内でSMに興味のある人たちから見るととても輝いて見えてしまいます。

また、実際にイベントの様子を見ていると、日本と違っていわゆるポニープレイと呼ばれるプレイを行っている人が多いことにも気付きます。
日本ではあまりポピュラーではないようですが、ポニープレイはその名の通り馬と飼い主になりきるプレイであり、専門的な用語で言えばヒューマン・アニマル・ロールプレイに属するプレイです。

日本ではシチュエーションプレイとよく言われる、こういった本気のなりきりプレイは、どうしても日本人にとっては役を演じることが恥ずかしいように思ってしまうところがあると思います。
しかし海外の人たちは感性が日本人と違っているためか、こういった役を演じるロールプレイに抵抗がなく、思いっきりロールプレイ系のSM調教を楽しめているので羨ましく思います。

コルセット衣装

安全対策はしっかりしています

ここまで海外の人たちのテンションの高さばかりを挙げてきましたが、もちろんただ元気でやる気があるだけでなく、海外のSM業界は安全対策もしっかり整備されています。
たとえば日本ではあまり耳にしない「セーフワード」というシステムが海外のSMプレイでは広く浸透しており、これがなければSMプレイはできないと考える人も多いようです。

セーフワードは言葉通りに訳せば安全な言葉であり、要はSMプレイを中断する際に使う言葉のことです。
このセーフワードを海外ではたとえば「Yellow」や「Red」などと色で表現することが多く、黄色の場合は「続行してもいいけどもう少し優しく」、赤色の場合は「プレイをすぐに中断してほしい」という意味として用いられることが多いようです。

このセーフワードを上手く使えば、たとえ本気でSMプレイを楽しんでいて悲鳴をあげたりしていても、一言Redと言えば、その瞬間にどんな状態であってもすぐにプレイを中断することができます。
こうすることでSM調教の中で調教師側がここまでやっていいのだろうか?などとあれこれ悩む必要がなくなるため便利かつ安全になるのです。

どんな状況でもすぐにプレイを止めることのできるセーフワードのシステムが浸透しているおかげもあって、海外のSM文化は日本国内よりも盛り上がっているのかもしれません。
なにより安全で本気で楽しめる制度、市場が完成されているあたり、日本でSMに関わる人たちはもっと海外のSMについて学ぶべきところが多いのではないかと思います。

日本のSMは発展途上

ここまでご紹介してきた海外SM業界の特徴を鑑みても、やはり日本国内のSM業界はまだまだ発展途上であると言わざるを得ません。
そもそも日本は表現の自由に対して謎の警戒心を持つお国柄もあり、特に海外から奇妙だとか逆に変態的だと揶揄されるくらいに、性表現に対しては規制が多すぎるのです。

そのこともあって日本は独特の性風俗文化を築いてきたという良い点も多々あるのですが、やはりもう少し性に対してオープンに、明るく向き合っていくことも今後必要になるのではないかと思います。
こういった現状もあるからこそ、まずは日本に住む多くの日本人自らが、もう少しSMに対する不安感や差別的な感情をなくして、気軽に楽しくSMに触れていってみてほしいなと私は思います。

2016/01/02