フェムドムと逆レイプ、或いは女性上位社会の話

SMは調教師とメス奴隷の関係である。
と、無意識に固定観念を持ってしまっている人は居ませんか?

SM初心者の中には思い違いをしている人も多いようですが、何もSMはサドとマゾ、二つの立場さえあれば男女の役割に決まりはありません
ですから当然、SMといえば女王様に虐げられてなんぼだと考える人も多いですし、最近はどちらかというとマゾ男性の方が多い印象さえ受けます。

今や普通になった女性上位のSMですが、このような女性が主人役を務めるSM関係をフェムドムと呼びます。
べつに男女の上下が変わっただけで呼び名を変える必要はないのですが、あえて女性上位のSMをフェムドムと呼んで少し特別扱いするのには、人類の歴史に関わる深い意味合いがあるのです。

男性上位社会におけるフェムドム

もともと人類の長い歴史を紐解いてみると、圧倒的に男性上位社会が多いということがよく分かります。
何千年も前から今までずっと、一部のフェミニストが槍玉に挙げるように、やはり基本的に人間の築く社会は男性上位主義の形態をとっているのです。

ミストレス

このような事実がある中で、SMというプレイが普及した場合、当然主流となるのはサドな男性とマゾな女性の関係です。
しかし、敢えて男性上位社会の中でSMとして女性上位のシチュエーションを作ると、そこに新鮮味や背徳感を強く感じた人が多いのです。

フェムドムと呼ばれる現実とは違うミストレスと海外で呼ばれる、女主人、女王様に使える男の姿。
普段と違って女性に支配、服従させられる悦びは、現代よりずっと男性上位の考え方が多かった時代にはかなり強力な快楽であったようです。

意外と多い逆レイプ事件

フェムドムが男主人と女奴隷の関係よりいかにアブノーマルで刺激的なものとして受け入れられていたかはよく理解できたかと思います。
ここでフェムドムから派生した話として、SMプレイの中でもよく行われる逆レイプという行為についての話です。

逆レイプ

ペニスバンドを股間に装着した女性に男性のアナルが犯されたり、女性によってセルフイラマチオや手コキ制裁などで強制射精させられることこそが逆レイプです。
このような行為は通常ほとんどの人はSMプレイの一環として行うものですが、実際は本物のレイプと同じように、逆レイプというものも世界中でよく行われているそうです。

たとえば逆レイプという行為を宗教的、社会的儀式として慣習的に行っている地域が、アフリカやインドネシアにはあるそうです。
女性十数人に取り押さえられた男性がペニスの感覚がおかしくなるまで、呪いを解いたりするために逆レイプされるなんてことがまだこの世界にはあるのだそうです。

逆レイプは強姦罪にあらず!?

しかも一番の驚きは日本国内における逆レイプの定義であり、なんと日本の憲法上は逆レイプは強姦罪に当たらないとされているのです。
よってたとえば明らかに男性が一方的にレイプされたような状況でも、判例としては強姦罪より刑の軽い強制わいせつ罪どまりになることが多いそうです。

なんとも男女平等の理念からかけ離れた考え方のように思われますが、実際のところ性に関わる諸問題は男性が主体となった暴力がこれまで多かったからこそ存在する奇妙な法整備と言えそうです。

男性被害

なおこのような実に微妙な法律が日本にあるように、海外でも逆レイプの疑いがある事件が発生するたびに、さまざまな議論や憶測、混乱が発生しているそうです。
たとえばガールフレンドと飲酒していた最中に女性ではなく男性側が女性に無理やりフェラチオをされた事件だとか、エイズに感染した女性が集団で男性を襲った事件など、実にいろいろな事件が海外では起こっています。

フェムドムや逆レイプといったプレイは今やSMプレイの中でもかなり人気の高いものですが、実は女性上位のプレイには深い意義や成り立ち、問題などが隠れていることを知っておいてほしいと思います。
そしていつか現実社会自体が完全に男女平等が当たり前になって、逆レイプやフェムドムが至って普通の事象として捉えられる日も近いのではないかと思います。

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