本当は奥深いSM鞭調教の世界
一般人やまったくの素人がSM調教をイメージした場合、真っ先に思いつく見た目といえば女王様が鞭を振るう姿でしょう。
緊縛やアナル拡張ばかりが目だって最近はあまり話題になる事が少ない鞭を使ったSM調教、ウィッピングですが、この調教方法はSMサイトでは今も不動の人気があります。
そもそもSM調教におけるウィッピングはかなり深く長い歴史があり、鞭振りを行う作法や用いる鞭の種類も今ではかなり種類豊富に存在します。
今回はそんなSMプレイにおける鞭の役割や方法、種類などを詳しく解説していこうと思います。
鞭と言えばバラか一本
人類史という長い歴史の中で見れば、鞭が生まれたのは紀元前以上前であり、鞭というもの自体はかなり歴史が深いものとして知られています。
そして鞭は当初家畜の躾けなどに用いられていましたが、次第に人間に対する刑罰にも利用され、最終的にはSMプレイの定番手法にまで昇華されたのです。
こういった歴史があるため鞭を使ったSM調教をする場合、一番気をつけるべきことは、鞭による調教は異性に対するただの刑罰にならないようにすることになります。
そしてそのためにまずは自分が調教師として振舞うのであれば、それなりに無理のない刺激が生まれる種類の鞭を使う必要があります。
たとえば一番人気の鞭と言えばバラ鞭と呼ばれるもので、これは数本の紐が束ねられたタイプの鞭であり、刺激が少ない分初心者でも使いやすいものです。
このバラ鞭をたとえば軽くお尻や背中に振るうことが、今現在SM鞭調教を行っている人のほとんどが基本として行っているプレイになっています。
少し強く叩く程度ではそれほど大きな痕や痛みが残らないバラ鞭調教は、特にSM初心者にはおすすめの方法と言えるでしょう。
バラ鞭の他にも見栄えも綺麗な一本鞭があり、これはどちらかというと上級者向けのアイテムとなります。
ゴム製、もしくは綺麗に編み上げられた布製の一本鞭は強く振るうと狭い範囲に強い刺激を与えるため、上手く使いこなせなければ怪我をしてしまう場合もあります。
よくウィッピングで用いられる鞭の種類と言えばバラか一本かと言われているため、基本的に鞭調教を初めて実践する人はできればバラ鞭、どれほど過激な調教を望んでいても一本鞭を使うのが一番無難と言えるでしょう。
こんなに変わった道具もあり
鞭には前述したような定番のもの以外にも、紐の先に硬い素材を取り付けたものや、パドルと呼ばれる厳密に言えば鞭とは別のスパンキングアイテムなども存在します。
特に後者のパドルは見た目が鞭とはだいぶ違ったものですが、その分鞭では実現できない変わった素材で作られたものが多くあります。
たとえば硬質なラバー素材でできた、靴の裏側をかたどったような見た目のパドルが存在します。
ほかにも木製のパドルや学校にあるような長く大きな定規を先端に取り付けただけのパドルなど、一風変わった種類のものが多くなっています。
鞭ひとつでも素材にこだわればかなりの種類が豊富に存在しますが、パドルまで視野に入れると、さらにスパンキング、ウィッピングの世界は奥深いことが分かります。
さらにそんな鞭の種類によって鞭の振るい方、鞭を当てる身体の部位まで工夫することができるのは、SM鞭調教の奥深さを象徴する部分だと言えそうです。
安全さえあれば緊縛をも越える
鞭打ちは人の身体に跡を残すという点では緊縛調教に通じる部分があります。
緊縛の方が見た目が華やかで面白いと感じる人が多いようですが、ウィッピングやスパンキングほど抑揚や刺激がないという点も注目しておくべきでしょう。
鞭の種類もこれまでに述べたように種類豊富で見た目も綺麗だったりカッコ良かったりするものが多いため、ファッション感覚で楽しむという意味では緊縛調教と同じくらい価値があると言えます。
しかも緊縛のように細かい縛りのテクニックを意識しなければならないこともなく、少し乱暴に言ってしまえば鞭プレイは鞭を単純に振るえばそれだけで楽しめる調教とも言えます。
ただ、そのような簡単な特徴を持つ分、瞬間的な間違いだけで大怪我が起きたりもするプレイであるため、鞭調教を行う場合は調教師は安全確保だけは慎重に行うべきだと言えるでしょう。
そして安全さえしっかりと確保できていれば、その分SM鞭調教は緊縛やアナル拡張プレイ以上に奥深い楽しみと快楽を教えてくれるということを覚えておくべきです。